神奈川県湘南地区に5店舗を構えるインターハート株式会社。社名インターハートは、「心と心をつなぐ」とい...
導入事例
AI薬歴で薬剤師に心のゆとりを。
より丁寧な応対の実現と薬歴の質向上へ。
更新日:2025年9月17日

株式会社さくら調剤 つる薬局練馬店
- 消化器内科や糖尿病内科、心療内科など幅広い診療科を応需
- 医療DXの推進に積極的に取り組む
- 電子薬歴レセコン一体型システム『P-CUBE n』
- 『P-POS AI薬歴入力オプション』
- 『AI医薬品需要予測』
- 薬歴記載の負担が課題となり、AI薬歴の導入を決断
- AI薬歴により、薬剤師の作業負担と心理的ストレスを大幅に軽減
- 生まれた心のゆとりが、丁寧な服薬指導と薬歴の質の向上を実現
- 親身な対応で患者満足度を高め、地域の皆さまに選ばれる薬局を目指す
今回取材した薬局 【つる薬局練馬店について】
つる薬局練馬店を運営する株式会社さくら調剤は、神奈川県や都心を中心に6店舗の調剤薬局を展開しています。
「機械で対応できる業務は任せて効率化を図り、それによって生まれた時間で、スタッフは患者さまの目を見て対話を行う」という方針のもと、ユニケの商品「AI医薬品需要予測」を導入するなど、薬局DXの推進にも積極的に取り組んでいます。
つる薬局練馬店は、2024年4月に練馬区で開局しました。
消化器内科、糖尿病内科、アレルギー科に加え、心療内科や精神科も主な診療科としており、心の健康に関するサポートを必要とされる方が多く来局されます。
そのため、薬を渡すだけでなく、薬に対する患者さまの不安を取り除き、継続して服用していただけるよう、丁寧な服薬指導をすることに特に力を入れています。
また、待合スペースに限りがあるため、患者さまの待ち時間を短縮し、スムーズな応対を行うことで、安心してご利用いただけるよう努めています


今回は、エリアマネージャーの石井先生に「P-POS AI薬歴入力オプション」の運用と効果についてお話を伺いました。
導入前の状況と課題
隙間時間に行う薬歴記載が、時間的・精神的な負担へ
AI薬歴導入前の薬歴記載業務の手順や課題について教えてください
AI薬歴を導入する以前は、薬剤師が投薬後の隙間時間を見つけて、その都度手入力で薬歴を記載していました。
新患以外の患者さまの場合、1件あたり1分から3分ほどかかっていましたが、個人のパソコンスキルによって作業時間の差が大きく、薬歴記載が大きな負担となっていました。
薬歴記載に関しては、いくつかの課題がありました。
- 投薬から記載までの時間が空くと、患者さまとの細かい会話内容を忘れてしまう
- 患者さま対応の合間に時間をみつけて「薬歴を記載しなければいけない」というプレッシャーが精神的な負担になる
- 服薬指導の内容が多いと記載時間がかかるため、重要な事柄以外は省略してしまうことがある
- 溜まった薬歴の記載業務に追われ、次の患者さまへの投薬に消極的になってしまうことがある
導入の経緯
薬歴記載時間の短縮によるスタッフの負担軽減、働きやすさ向上への期待
AI薬歴を導入したきっかけや、決め手を教えてください
業務の効率化や改善に繋がるシステム探しと情報収集を目的に、半年に1回は展示会へ足を運んでいます。そこでAI薬歴の存在を知り興味を持っていましたが、直接のきっかけは、ユニケ営業担当者からの商品案内でした。
導入前は「夢のようなシステムだ」という大きな期待があった一方で、「隣のカウンターの会話と混同しないか」「正確に文字起こしできるのか」といった精度への不安もありました。
初期費用がなく、月々の利用料も導入しやすい価格設定であったことも後押しになりましたが、最終的な決め手は、「薬歴記載時間の短縮によるスタッフの負担軽減」への期待です。
薬歴記載業務が効率化されることで、スタッフの精神的な負担が減り、働きやすさも向上します。それが薬局全体のサービス品質向上にも繋がると考え、すぐに導入を決定しました。
導入の効果
入力作業が大幅に減り負担が軽減、薬歴の質とサービスの向上を実感
現在の利用状況を教えてください。
導入により、どのような変化や効果を感じましたか?
主に2つの効果を感じています。
1.負担の軽減と薬歴の質向上
音声が文字として残るため、後からでも正確な内容を確認でき、服薬指導中にメモを取る必要がなくなりました。これにより、薬剤師は患者さまとの会話に一層集中できるようになり安心感にも繋がっています。
また、AIが会話の要約を生成してくれるため、煩雑なキーボードの入力作業が大幅に減り、負担が軽減されました。入力作業に追われて、これまで省略しがちだった内容もしっかりと記載できるようになり、薬歴の質が向上したと実感しています。
録音した音声からSOAPを自動生成し、薬歴へ転送。

いつもの電子薬歴で「録音開始」ボタンを押すだけ。録音した音声から文字起こしとSOAP自動生成が行えます。薬歴に残したい文節を選択して薬歴へ転送。文字起こしした内容を転送することも可能です。 AIが文字起こししてくれるので、患者さまとの会話に集中することができます。
2.より丁寧な服薬指導へ
「薬歴を入力しなければならない」という心理的ストレスから解放されたことで、精神的な余裕が生まれました。その結果、これまで以上に患者さまの目を見て応対できるようになり、「もっと患者さまとじっくりお話しよう」という意識が高まって、より丁寧な服薬指導、患者さまへのサービスの向上に繋がっています。
また、「AI薬歴」でより分かりやすい薬歴を残すために、「まず薬品名を言葉に出してから説明を始める」など、機能を最大限に活かすための会話の工夫も生まれています。

今後の展望
AI薬歴を活用し、服薬指導の質を高めることで地域の皆さまに選ばれる薬局を目指す
つる薬局練馬店さまの今後の目標についてお教えください
現状では、AIが自動生成した内容をそのまま使うのではなく、ニュアンスを調整するなど薬剤師が手を入れることもありますので、今後さらに自動生成の精度が向上することを期待しています。
これからはAI薬歴をさらに活用し、服薬指導の質を高めることで患者さまの満足度を向上させ、「あの薬局は親身に対応してくれる」と地域の皆さまに選ばれる薬局を目指していきたいです。
AI薬歴の進化を通じて、患者さまが安心して利用でき、薬剤師が働きがいを感じられる薬局づくりを進めていきたいと考えています。
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