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睡眠時間が急に増えるのは認知症のサイン?

 一晩に9時間以上眠るようになった高齢者では、認知症になるリスクが高くなる可能性があることが、米ボストン大学医学部のMatthew Pase氏らの研究で示唆された。

 Pase氏らは、従来よりも余分な睡眠が必要になった高齢者では、認知症リスクが約2.5倍になると推定している。また、認知症になる確率は、高校を卒業しておらず、突然9時間以上の睡眠が必要になった場合には6倍に高まったため、教育が認知症を少し防御することが示唆された。

 研究では、1948年からマサチューセッツ居住者とその子孫を追跡しているフラミンガム心臓研究に参加している高齢者を調べた。1986~1990年と1998~2001年以降で、60歳以上の2つの高齢者グループを追跡した。対象者は約2,500人で、平均年齢72歳、57%が女性だった。10年間で対象者の10%が認知症と診断され、その大多数はアルツハイマー病と考えられた。

 一晩の睡眠時間が平均13年以上にわたり9時間以上の場合、認知症リスクは上昇しなかったが、最近9時間以上になった場合、認知症リスクは他の対象者の約2倍になり、その20%は認知症と診断された。こうした対象者では脳体積も小さかったため、余分な睡眠時間は認知症の直接的な原因ではなく、脳内の化学的変化などの何かのサインだと考えられるという。

 この研究は、睡眠時間の増加と認知症との関連性を示したに過ぎず、因果関係は示していない。Pase氏は、「加齢に伴い睡眠時間が延びた人が必ず認知症になるわけではないが、睡眠時間の延長に気づいたら認知症検査を受けることが適切である。今回の知見に基づけば、睡眠時間を制限しても治療効果は得られない」とアドバイスしている。

 研究結果は「Neurology」オンライン版に2月22日掲載された。

(HealthDay News 2017年2月22日)

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